行政書士とは?― 国家資格の概要と、目指すメリット・試験制度をわかりやすく解説 ―

目次
行政書士とは
行政書士は、行政書士法(昭和26年法律第4号)に基づく国家資格者 です。
依頼者の代わりに、役所へ提出する書類を作成したり、申請手続きを行ったりします。
主な業務内容:
- 官公署に提出する書類の作成(いわゆる「代書業務」)
- 提出手続の代理(平成14年以降、代理権が明確化)
- 契約書などの書類作成の代理
- 書類作成に関する相談・コンサルティング
行政書士は「行政と市民の橋渡し役」として、個人・企業・行政の間をつなぐ重要な専門職です。
行政書士資格のメリット
独立開業が可能
行政書士は国家資格で唯一「単独開業」が可能な法律系資格です。
行政手続が複雑化する中で、企業・個人を問わず需要が増え続けています。
就職・転職にも有利
行政書士資格は履歴書に記載でき、法的知識を持つ人材として高く評価されます。
民間企業の法務・総務・コンサル部門などでのキャリアにも活かせます。
他資格へのステップアップ
- 社会保険労務士試験の受験資格を取得できる
- 司法書士試験など、共通科目が多く学習の応用が可能
自己実現・自己啓発
合格までの努力は大きな自信につながり、「法律を味方につける力」 を身につけられます。
行政書士になるまでの流れ
ステップ1:試験に合格
受験資格に制限はなく、年齢・学歴・国籍を問わず受験可能です。
また、弁護士・税理士などの有資格者や、行政事務経験者(17年以上)は試験免除となります。
ステップ2:登録手続き
合格後は、日本行政書士会連合会に登録して初めて業務を行えます。
ステップ3:適格性の確認
登録にあたっては「信用・品位」「心身の健康」などの条件が確認されます。
行政書士試験の概要
試験日程
毎年11月第2日曜日(13:00〜16:00)
→ 結果発表は翌年1月末頃に行われます。
試験科目・出題形式
| 科目区分 | 出題形式 | 出題数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 行政書士の業務に関する法令等 | 択一・多肢・記述 | 46問 | 憲法・行政法・民法・商法など |
| 行政書士の業務に関する基礎知識 | 択一 | 14問 | 政治・経済・社会・情報通信・文章理解 |
記述式では、40字前後で法律論点をまとめる力が問われます。
試験会場は全国にあり、郵送またはインターネットで申込可能(受験料7,000円程度)。
配点と合格基準
| 区分 | 出題形式 | 出題数 | 満点 |
|---|---|---|---|
| 法令等 | 択一式 | 40問 | 160点 |
| 法令等 | 多肢選択式 | 3問 | 24点 |
| 法令等 | 記述式 | 3問 | 60点 |
| 一般知識等 | 択一式 | 14問 | 56点 |
| 合計 | 60問 | 300点満点 |
合格基準:
- 法令等:122点以上(満点の50%以上)
- 一般知識等:24点以上(満点の40%以上)
- 総得点180点以上(満点の60%以上)
制度変更のポイント(新制度対応)
- 「一般知識等」→「基礎知識」へ名称変更(2024年度~)
- 行政法関連の出題比率が増加
- 多肢選択式(空欄補充)・記述式の導入で「論理的思考力」を重視
ウェルズの考え方
行政書士試験は、「法令+理解+表現力」 の3要素をバランスよく磨くことが合格の鍵です。
ウェルズでは、
- 最新の出題傾向に合わせた重点指導
- 記述式添削と条文理解トレーニング
- 苦手科目の個別分析
を通して、最短での合格をサポートします。
参考リンク一覧
- 行政書士試験の試験科目・配点・出題形式(AGAROOT)
- 行政書士試験科目「一般知識等」が「基礎知識」へ改正(伊藤塾)
- 行政書士試験の配点と対策ポイント(伊藤塾)
- 行政書士試験の合格点・合格率・難易度まとめ(TAC)
- 令和6年度 行政書士試験 合否判定基準(行政書士試験研究センター)
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